宇都宮餃子は、宇都宮市を代表するご当地グルメとして知られています。
宇都宮市は栃木県の県庁所在地で、北関東では最大の規模を誇る都市です。
宇都宮市で餃子が広まったのは戦後で、復員兵達が市内で餃子のお店を開いたのが始まりと言われています。
戦時中、宇都宮の部隊は満州や北京といった中国大陸にいた人が多かったからです。
日本では餃子は国民食となっており、多くの人に愛され続けています。
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皮も市販されているので手作りもしやすい
餃子の皮を一から手作りするのは大変ですが、皮も市販されているので手作りもしやすいです。
冷凍食品なども続々と新商品が登場しており、冷凍技術も昔に比べると大きく進化しました。
元々、本場の中国では水で茹でる水餃子が一般的です。
日本のものに比べると皮も厚く、主食として食べられていました。
それを日本人好みにアレンジしたのが焼き餃子で、パリパリの皮は香ばしく焼き上げられ中の具材はとてもジューシーです。
全国的に愛されている餃子ですが、その中でも宇都宮市は餃子の街として知られています。
年間の購入額は日本で一、二位を争っており、週に数回食べるという人も少なくありません。
市内にある宮島町通りは餃子通りと呼ばれている
また、市内にある宮島町通りは餃子通りと呼ばれており、宇都宮餃子の専門店が揃っています。
老舗の有名店などもあり、休日になると行列を作っていることもあるようです。
焼き餃子を提供しているお店だけではなく、揚げ餃子や水餃子などを提供しているお店もあります。
変わり種の餃子を扱っているお店もあり、その店ならではの味が楽しめます。
宇都宮餃子の特徴としては、肉よりも野菜をメインにしていることが挙げられます。
餃子というと挽き肉がたっぷり入ったあんが美味しいというイメージがありますが、宇都宮餃子の場合には野菜の旨味を引き立たせた絶妙なバランスが魅力です。
宇都宮餃子は白菜を使っているのも特徴の1つ
勿論、挽き肉も入っていますが、どちらかというと脇役です。
野菜たっぷりの餃子は飽きが来ず、何個でも食べられてしまいます。
一般的な餃子にはキャベツを使用することが多いですが、白菜を使っているのも特徴の1つです。
白菜の方が甘味があるので、挽き肉との相性は抜群になります。
それからキャベツよりも白菜は水分が多いので、ふっくらとジューシーに仕上がります。
素朴な美味しさが魅力の餃子なので、タレはお酢を多めにするのが宇都宮流です。
お酢だけで頂くこともあり、野菜と挽肉本来の旨味が味わえます。
お土産としても人気が高く、観光客が買い求めることも多くあります。
餃子は自宅のフライパンで焼くだけで本場のお店の味が楽しめるので、自宅にあると重宝します。
仕事で忙しく、あまり料理をしたくないという時でも手軽に食べられます。
通販サイトなどでも販売されている
和商コーポレーションの通販サイトなどでも販売されているので、お取り寄せしたりギフトとして贈る時にも便利です。
宇都宮市がある栃木県は、残念ながら観光地として知られているわけではありません。
民間の調査会社が行っている都道府県の魅力度ランキングでは、毎年下位に低迷しています。
しかし、宇都宮餃子を知っている人は多く、それを目当てに訪れる観光客もいます。
民間調査会社のご当地グルメの認知度ランキングでは、一位を獲得したこともあります。
お店によってあんやタレにも違いがあるので、食べ比べてみるのもおすすめです。
毎年11月には「宇都宮餃子祭り」というイベントも開催
それから栃木県でも観光に力を入れており、毎年11月には「宇都宮餃子祭り」というイベントも開催されます。
2日間で15万人以上も訪れる非常に大規模なイベントです。
宇都宮城址公園を会場にして、多くのお店が出店します。
宇都宮城址公園の会場までは、東武宇都宮駅から徒歩で12分程です。
非常にリーズナブルな価格で購入できるので、色々なお店の味を思う存分堪能することができます。
2020年は、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため残念ながら中止となってしまいました。
餃子通りには、餃子にちなんだ装飾がいたるところに施されています。
例えば餃子の形をしたバス停などもありますし、餃子の絵が描かれたマンホールのフタ等もあります。
ご当地マンホールはSNSなどで人気を集めている
ご当地マンホールはSNSなどで人気を集めており、それぞれの地域の特色が表現されたデザインになっています。
マンホールのデザインをカードにしたマンホールカードも存在しており、餃子のデザインのマンホールは宇都宮らしさが感じられます。
餃子通りには餃子の形の街灯が設置されていたり、餃子のオブジェが設置されていたりもします。
フォトスポットとしても人気となっており、餃子の街というイメージの定着に一役買っているのは間違いありません。
それから宇都宮駅には、石像の餃子像が設置されています。
特産の大谷石を使って彫られた石像で、餃子の皮に包まれたビーナスの象になります。
テレビ番組の町おこし企画で作られたもので、宇都宮市のシンボル的な存在となりました。
まとめ
最初に設置されたのは東口でしたが、その後ペデストリアンデッキに移設されています。
宇都宮市を訪れた際には、一度目にしておきたい餃子像です。
最終更新日 2025年4月16日 by dksyla