ユニセフの組織と学校教育について

最終更新日 2024年4月2日 by dksyla

ユニセフの組織について

ユニセフは国際連合児童基金と呼ぶ団体組織、日本国内には公共財団法人日本ユニセフ協会があります。
この2つは一見同じような組織のイメージを持つ人も多いのではないでしょうか。

国際連動児童基金は、戦争や紛争などで被害を受けている国に住む子供達の支援活動が中心で、児童の権利に関する、子供の権利条約なども行う、世界的に活動を行う補助機関です。
こちらの組織はニューヨークに本部が設置され、日本国内においては渋谷区に東京事務所が設けられています。

これに対し、公共団体法人日本ユニセフは、36の国および地域にある国内委員会の一つでもある、日本の公共財団法人で、本部は東京都内にあります。
但し、国際連合児童基金とは異なる組織です。

但し、国際連合児童基金と同じく、子供達の支援活動を中心に手掛けており、募金活動や広報活動を行っているなどの特徴を持ちます。
この2つの組織は寄付金の使い方に少々相違点があります。

国際連合児童基金が窓口になる募金に寄付を行った時、その金額はそのままニューヨークにある本部に送金が行われます。
しかし、国内の組織の場合には、財団の経費として数割が差し引かれ、残りの金額が国際連合児童基金の本部に送金されることになります。

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経費がなければ募金活動を行うこともできない

ちなみに、2012年度に集められた寄付金の内、約81%はニューヨーク本部に届けられていますが、残りの19%については国内の財団法人が経費として利用されています。

運営を行うためには、ある程度の経費が必要ですし、経費がなければ募金活動を行うことも出来ません。
差し引かれる額が全体の19%になる時には、差し引く金額が多すぎるのではないだろうか。寄付したお金の一部はどのようなことで使用が行われているのか疑問に感じる人も多いことでしょう。

経費がなければ運営が出来ないわけですから、マージンを取ることは重要なことではありますが、疑惑もゼロではないのは事実でしょうし、これはどのような世界にもある部分です。

世界中の子供達が幸せになるために活動を行っているのが国際連合児童基金でもあるユニセフで、多くの人々からの寄付で命を繋げることが出来た子供も大勢いますし、寄付品は病気の治療や生活に必要なものを購入する目的で利用が行われることもあれば、学校などの施設を作るために使われるケースも少なくありません。

日本には小学校から中学校までの義務教育制度があるわけですが、中学を卒業した人の大半は高校に進学します。
これは当たり前のように行われているもの、高校を卒業しなければ就職が出来ない、さらに大学に進学しなければ安定した職業に就けない、有名大学を卒業しなければ大手企業に就職が出来ないなどと言われています。

世界には学校に行きたくてもお金がなく通うことが出来ない子供も大勢いる

もちろん、有名な大学を卒業したからと言って、有名な企業に就職出来る保証はないわけですし、2流や3流などと言われている学校を卒業しても、有名な会社に就職を行い、活躍されている人も大勢いるわけです。

日本は教育制度がしっかりとしている国でもあり、希望の学校に通うことが出来るチャンスがあります。
しかし、世界の中には学校に行きたくてもお金がなく通うことが出来ない子供も大勢いますし、家の近くに学校がないので通えない子供達も多いのです。

寄付金の中には、学校に行きたい子供たちのために役立てられているものも多くあります。
教科書を購入する費用を寄付金から賄うこともありますし、ノートや鉛筆などの筆記用具を買うために使うケースもあるわけです。

従来、鉛筆は短くなるまで使っていた人も多いのではないでしょうか。
古くは鉛筆削りなどがなかったので、ナイフを使って鉛筆を削る、短くなって来た時には専用の鉛筆サックに挿入して使えなくなるまで使い続けるのが一般的でした。

これはモノを大切にするために親から教わったことの一つではありますが、お店に行けば鉛筆やノートを買うことが出来る時代の中での話です。
現代も、お店に行けば新しい鉛筆やペン、ノート類などを買うことが出来る便利な時代ですが、寄付を求める人々が暮らす世界には、お店が近所になかったり、買うためのお金がないなどの理由で欲しいものが手に入らない場所も数多く存在しています。

まとめ

貧困の差だけでなく、国自体が貧しい場合には、働くことも出来ない、働けないので当然収入もない、自給自足を行う地域もあるわけです。

日本の場合は教育制度が徹底していますので、小学1年生の年齢になれば学校に通うことになりますが、戦争や紛争などにより学校に行きたくても通うことが出来ない、貧しい国などの理由から早くから働きに出なければならないなど、世界中には日本とはまったく異なる環境の中で生活を送っている子供達も大勢いると言われています。

読み書きを覚えることは将来の仕事にも役立つ部分ですし、子供達が大人になってから自立して生活を送れるための準備を学校教育の中で行います。
ユニセフの活動の中には、将来的な生活のために必要な学校の建設や備品の購入、施設の建設なども手掛けているのです。

※引用元:日本ユニセフ