ハイブリッドカー市場でトヨタのアクアと人気を二分するホンダのコンパクトカー「フィット」。
その人気の秘訣とはどのような部分にあるのでしょうか?
この二種を比較した際に誰しもがまずフィットを推すのは、その外観部分のデザインにあるかもしれません。
どちらかというと鋭角的で近未来的なフォルムを持つアクアに対し、フィットは両性にウケそうな曲線主体のヨーロピアンな雰囲気を持つデザインになっております。
このためか豊富に取り揃えられたカラーバリエーションのなかでも、ブルーやイエローといったビビッドなカラーも映えることから、ファッション性を重要視する女性などのユーザーの支持を集めたのではないかと推測できます。
車高を高くして中の居住性を広くするデザインは軽自動車を筆頭に、最近ではよく見られる傾向ではありますが、車幅の狭いコンパクトカーの場合、見た目に広く見えても実際に大のオトナ2名が並んで乗り込むと窮屈に感じる事があります。
ですがフィットの場合は、シート間の幅、シートとドアの距離といったものも充分に取られている事から、見た目だけではなく搭乗してもその広さを実感できるのが特徴です。
特に後部座席における足元の広さは特筆モノで成人男性でも脚を投げ出してのびのびと座れるものとなっており、2L〜3Lクラスのクルマを想像させるほどの広さになっています。車内の防音性の高さも特筆もので、もともと音の小さいホンダエンジンとあいまって快適な車内空間が自慢でもあります。
DOHCのエントリーモデルでは車両価格が120万弱、ハイブリッドモデルでも160万弱という安さももちろん人気の秘訣であり、「ハイブリッドカーは車両本体が高い」というイメージをフィットは見事に壊してくれました。
あえて難点をあげるとするならば、EV・燃料の切り替えがオート制御になっている事から、EVのみで走らせることができないことと、車内の小物を収納するスペースがグローブボックスしかないというくらいでしょうか。
買取価格の高さもフィットの特徴であり、今ハイブリッドカーを買うならばその選択肢に必ず入れてほしい車種になります。
最終更新日 2025年4月16日 by dksyla